カラコンを付けているときには気がつきませんが、カラコンは使用中にどんどん汚れますので、ワンデータイプでない限り、1日1回は外して洗浄しなければなりません。また、カラコンには、外部からの汚れだけではなく、体内から分泌される分泌物によっても汚れます。この体内から分泌される分泌物の多くはタンパク質で、これを取り除く作業をタンパク除去と呼びます。2ウィークタイプなどの場合では、それほど頻繁にタンパク除去を行わなくてもOKといわれていますが、1カ月以上の長期間使用する目タイプのカラコンの場合では、タンパク除去が必須となります。
タンパク除去はなぜ必要なの？
カラコンにタンパク質が残っていると、これが角膜を傷つけるなどの目のトラブルの原因となることがあります。また、タンパク質を好む雑菌の温床となってしまうことも考えられますので、できればこまめにタンパク除去を行う必要があります。カラコンにタンパク質が蓄積されて行くと、視界がぼやけるなどの実害も出ててきますので、これを防ぐためにも、タンパク除去は必要です。
タンパク除去の方法について
現在では、1種類で洗浄から消毒まで行えるケア製品が販売されていますが、きちんとタンパク除去を行いたいのであれば、やはりタンパク除去専用の薬液の使用が適切でしょう。液体でカラコンのこすり洗いを行い、あとはケースの中の保存液に着けておけばOKです。また、タンパク除去の洗浄液にはハード用とソフト用がありますが、カラコンはソフトタイプのコンタクトレンズに分類されますので、必ずソフト用の洗浄液を使用するようにします。
水洗いでタンパク除去は行えない？
タンパク質は水溶性ではありませんので、水洗いだけで落とすことはできません。
また、水洗いでは消毒することはできませんので、必ず専用の洗浄液でタンパク除去を行いましょう。
